
マイクロパルスレーザーの概要
当院ではピュア・イエローレーザーを導入しています。
このレーザー凝固装置の特徴は、従来のイエロー・レーザーによる光凝固に加えて、マイクロパルスによる閾値下凝固が可能という点にあります。
従来のレーザー治療とその課題
レーザー光凝固では、脈絡膜から網膜の外層にかけて広範囲に組織障害をもたらし、感度低下を引き起こす可能性があります。
その為に黄斑部付近への光凝固は視力良好の場合には(0.5以上)更に低下する危険から、適応は制限されてきました。
マイクロパルス閾値下凝固の特徴
マイクロパルス閾値下凝固は、凝固斑が出ない低侵襲なレーザーで、色素上皮を選択的に凝固可能なので(凝固と言うより、レーザー光による光化学的な刺激を与える様です。)、凝固後に瘢痕の拡大や暗点の出現を認めることはありません。
黄斑浮腫・中心性網脈絡膜症への使用例
実際に黄斑浮腫や中心性網脈絡膜症に用いた所、最速では一週間で浮腫が吸収されました。
今までは黄斑浮腫には抗VEGF薬やステロイドが治療の中心でしたが、今後はこの治療法が主流となると思われます。
MLT(マイクロパルス線維柱帯形成術)について
また、このピュア・イエローレーザーにはMLTと言う、マイクロパルスによる閾値下凝固も可能です。
これはSLTレーザーと同様、虹彩の付け根にある線維柱帯をマイクロパルスで刺激して、眼圧を下降させる手法です。
眼圧下降効果と注意点
一回の照射で20%程度の眼圧下降が期待でき、照射後の一過性の眼圧上昇も無い為により安全に施行できます。
欧米では治療法の第一選択となりつつありますが、残念ながら2~3か月経っても眼圧下降のみられない人も20%程度います。
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